茶碗は、茶席において客が茶を直接的に飲む道具であることから、特に重要な茶道具として貴ばれてきました。またそれゆえに、時代ごとの茶の湯における美意識を如実に反映しています。
粉末状にした茶葉に湯を注いで飲む抹茶(点茶法)は、北宋時代(960-1127)に中国で始まった喫茶法です。鎌倉時代初期(12世紀末)に、中国へ留学した僧侶や日本へ渡来した中国人商人などによって、抹茶が日本に入るとともに、天目や青磁など中国製の唐物茶碗がもたらされました。
室町時代後期(16世紀)になると、大坂・堺の富裕な町衆たちを中心に、質素な茶器を用いる「侘び茶」が流行し、朝鮮半島製の高麗茶碗も用いられるようになりました。桃山時代(16世紀後半)には、千利休(1522-1591)の好みを反映した楽茶碗が作られ、以降江戸時代にかけて日本各地の窯で和物茶碗が作られるようになりました。
本展では、中之島香雪美術館が所蔵する茶碗約70点により、日本における茶の湯の展開をたどります。
9月16日(土)、10月21日(土)、11月18日(土)
いずれも15時30分~(1時間程度)
参加料:無料(入館料のみ)
竹内 順一 氏(東京藝術大学名誉教授)
「名碗が語り掛けてくるもの ー天目から ❝茶碗❞ へー」
10月7日(土)14時〜15時30分 (13時30分 受付開始)
会場:中之島会館(中之島香雪美術館隣)
参加料:500円(展覧会観覧には別途入館料が必要)※お支払いは現金のみ
定員:280名(予定・先着順)
◆応募方法はこちらから(7月8日から受付開始)
※状況により中止の可能性があります
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
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